この山のふもとまで もう春が来てるというのに
お前は相変わらず あの時のように粉雪の子供達と遊ぶ
お前がこの山で 眠るようになって
5年の月日が流れた 都会のあわただしさにまぎれ
夢がこぼれ落ち お前を少しずつ忘れてゆく自分が悲しい 今日はお前が愛した 妹を連れて来た
明日この山をくだり 町に戻ったら
妹は嫁に行く
つづれ織りの山道を ひとつひとつ想い出をたどり
又捨て去るように 立ち止まり妹は山をおりて行く
夕焼けと残雪の中で 振り返った横顔が
驚く程きれいだ お前にもきっと見えるだろう
雪どけ水は冷たそうだけど 春はそこまで来てるさ
今日はお前が愛した 妹を連れて来た
明日この山をくだり 町に戻ったら
妹は嫁に行く
友よ嫁いで行く妹を 許してやって欲しい
お前と愛し合った日々は
永遠に消えはしないのだから