俺のふるさと
俺のふるさとはここさ
ここに骨をうずめるのさ__
何も新しいものなんてないが
古くなって壊れてゆくものもないさ
のどがかわいたら川の水を飲むさ
腹が減ったら草でもしゃぶってやるさ
花びんの中の花のように枯れてゆく
住らしは味気ないのさ
悲しすぎて笑い話にもなりゃしない__
俺のふるさとはここさ
ここに骨をうずめるのさ__
何も自分のものだと言えるものないが
生まれた時はみんな はだか じゃないか
話し相手が欲しくなったら耳を澄ませばいいさ
言葉を捜し合うこともないさ
美しい花も しおれてゴミになる
裏と表の住らしは朝と夜だけでいいさ
悲しすぎて話にもなりゃしない__