冷たい躰 くちづけたとき
あなたの指に キララ キラキラ
ぼくが贈った ガラスの指環
抜けてころがる キララ キラキラ
壊れた時計の 針もあの日は
重なり合って 時をきざんだ
外は雨だれ 泣きぬれた空
赤い傘が 遠ざかっていったよ
雨だれ 雨だれ 色褪せた写真に
ほほえむあなたを 何処に捨てましょう
雨だれ 雨だれ そんなに強く
ぼくのこころを たたかないで
膝をかかえて 眠れぬ夜は
灯が洩れる 窓辺にひとり
キララ キラキラ 雨のしづくの
むこうに続く 雨もキラキラ
あなたの会った 春のうつろい
夏のときめき 秋の陽だまり
何も語らず 何も終らず
まばゆい瞳が ぼくを見てたよ
雨だれ 雨だれ 色褪せた写真に
ほほえむあなたを 何処に捨てましょう
雨だれ 雨だれ そんなに強く
ぼくのこころを たたかないで