秋が来たのも知らずに
めっきり風が冷たくなった
あっという間に
もう何度か寝たら冬が来るだろう
私はまだ夏にいるのに
どんな服を買うかもまだ決めてないし
日差しは熱いのに
秋の風は愛を連れてこようか
この時期になるとまた思い出すのは
君の笑顔だけ
春と夏が過ぎても私のそばには
誰もいないのが当たり前だったのに
今日は思い出にふけった
この道にいると何故か
君から感じられたバニラの香りが
私の目をちくちくさせるから
涙が出るのは
一人残された部屋の窓辺に寄りかかって
君が来るのではないかと想像する
秋が来たら
懐かしむことさえも
まだ終わらない私たちの愛かな
暖かい胸の中に抱かれていた
あの日の私が恋しくて
まだ君を待っている
一つの季節を満たしていた私たち
もう一度の秋はなかった
君が来るだろうか、秋が来たら