煙草売りのラプソディ
空から落ちてきそうな黒い雨
飛びかう人の叫び声
荒れた大地には残らない優しさのかけらも
彼の前から人が流れ行く
凍りそうな手に息をかける
首からさげる小さい箱と煙草を売りに出る
小さな命でさえも死んでいいと思えたあの日
幾年も越えて来たけど
あの日の過ち 今苦しみに
あなたがそんな昔の話をしてくれたのは初めてでした
私の子にも伝えてゆくわ
煙草売りのラプソディ
ほり深いその笑いじわから想像も出来ないほど
情熱的な若い写真よりたしかに今優しい
* 恋を知った時寂しそうだった貴方へラプソディ