想い出のフォト
優しい言葉 かけないでほしい
心の中でわたし つぶやいていた
そんなあの日が 不意によみがえる
なにげなく手にふれた 写真はあなた
優しすぎたら悲しくなるだけ
きままなわたしのせいわかっていたわ
あの頃のまま 鮮やかなままで
ひきだしに眠ってた 写真はあなた
ふと窓の外 通り雨
襟をたて どこへ 急ぐ
遠い日のわたし達 そっくりに 恋人達
思い出はただ 寄せる波のよう
小さな言い争い たそがれの街
仲直りして 海の一日
そばにいつでもきっとあなたがいたわ
耳を澄ませば 通り雨
あなたが呼ぶ声まじる
雨音は切ないと つぶやいて見たい気分
もしも今でも心のどこかに
わたしが住んでいたら そっとしておいてね
ほら窓の外 通り雨
さっきの恋人達は
銀色のカーテンに閉ざされてもう見えない
雨が止んだら 出かけてみるわ
あなたが写っている 写真の中の街へ