あゝもうねむい
こうしている間にも
やつはおいらをねらってる
やみ夜に吹く風に
姿を流して
今にもおいらが何をしでかすか
輝く星空の光の果てまでも
ただようおいらの心をうばおうと
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
こうしている間にも
時は矢のよに過ぎてゆく
ほんとにおいらは
こうして何もせず
流れる雲のよにふんわり空の上
青い月影に姿をかくすよに
おいらをとらえよとやつはねらってる
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
ため息まじりげに
あの娘がおいらにつぶやいた
あなたはほんとうに
ばかな男だわ
ニッコリおいらは
あの娘にほほえんで
山から吹く風に身をまかせるよに
きらきら輝いておいらは星の中
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
虫の羽音さえ
銀にかがやくさざ波を
ゆらゆらゆれている
おいらの長い影
このままどこまで流れてゆくのだろう
今日は風まかせ明日も波まかせ
流れる星のよに光ってくだけちる
あ~あもうねむい あ~あもうねむい
あ~あもうねむい あ~あもうねむい