高くも低くもないこの階で
恋に落ちた
28階の窓の前で
すきまから聞こえるフューチャーベースのキック
灰色に満ちた
都市に 一人で蛍光に染まる。
この街
街灯
下から
誓った夢
将来
何も残っていない
憎
いやだ
すぎる
憎くて
いっそ
全部
愛してしまおう
見下ろした交差点で
行き詰った道路で
少しだけど、寂しく笑っている
息をする時間もなく
忙しい都市で
愛に落ちる僕が見えたんだ
色とりどりの横断歩道と
コーヒーの香り
たまに聞こえるサイレンの音
この橋だけ渡れば全然違う世界だよ
「どこに行けばいいのか」って。
青色の電光掲示板
赤く染まった道路と黄色い建物
目を閉じると色が変わってた
何も見えないか? って聞いてる
暗くて狂いそうなあの夜空は
もうすぐ吸い込まれそう
徹底的に孤立した社会で、
何も好きになれない。
だって、僕一人だけ
違うよ?
この都市を盛り込んだ
この歌さえもいつかは愛するだろう
「僕」だから
息をする時間もなく
忙しい都市で
愛に落ちる僕が見えたんだ